受け口は子どもさんのうちに治すことをおすすめしています。
子どもさんのうちに治せば、骨格や歯並びも大人になってから治すよりきれいに治ります。
また、受け口は、何もせず放っておいた場合、自然に治る可能性は低く、アゴがしゃくれてしまいます。
▲こうなると、しゃくれたアゴは手術をしないと治りません。
早い時期から治せば手術を避けられる可能性がかなり高くなります。
マウスピースをお口に入れて受け口を治します。
こんな形のマウスピースです。
プレオルソとT4Kという2種類があります。
受け口の治療に、マウスピースは非常に有効です。
家に帰ってから1時間と、寝る時だけ付けます。
痛みがほとんどないので子供さんがいやがりません。(やわらかいポリウレタンでできてる)
家に帰ってから1時間と、寝る時だけ付けるので、学校で付けなくていいので、友達の目も気にならないし、授業や勉強にも全く差し支えない。
食事の時に装置をはずせるので、虫歯の心配がありません。
通院の頻度が少ないので楽。
7才くらいからは、もっと積極的に上あごを前方に成長させる装置を使います。上顎前方けん引装置(じょうがくぜんぽうけんいんそうち)と言います。
この装置は、上あごを前に成長させ、またそれと同時に下あごの成長を抑制して、受け口を治します。現状では最もいい治療法です。
上顎前方けん引装置は取り外し可能な装置です。お顔のおでこと、あごにパッドを置いて固定源にして、そこからお口の中(上あご)にゴムを掛けてゴムが縮む力を使って上あごを前に引っ張ります。
夜間、寝ているときだけ(1日10時間程度)装着することで効果が出ます。上あごの成長が十分残ってる10才以下なら効果が高いです。
見た目はおおげさな装置ですが、子供さんの協力度も高く、素晴らしい装置です。横顔がすごくキレイになります。
上あごの成長は11才までには終了するために、11才を過ぎた子どもさんの場合には、チンキャップという下あごの成長抑制装置を使うこともあります。1日10時間程度装着していただきます。
また、骨格のコントロールを行いながら、歯並び自体も治します。歯並びに関しては、上あごの成長を促進した場合はそれだけで歯並びがきれいになることもよくありますが、最終的にはワイヤーを歯に付けて治すと非常に美しい歯並びになります。
頭を固定源にして下あごを抑えます。一見、大変そうな装置に見えますが、使い勝手もよく、子供さんの協力度も高いです。また、下あごの成長抑制の効果も高いです。
似たような装置に上顎前方牽引装置がありますが、それは上あごの成長を促進しながら、下あごの成長抑制をする装置です。下あごだけの成長を抑制するのが、チンキャップです。
ワイヤーを付ける時期は、永久歯が生えそろってからの12才以降くらいになることが多いです。
ひとくちに矯正専門医院といっても、大人の矯正が得意な医院と子供の矯正が得意な医院があります。大人の矯正治療と子供の矯正治療は全く違います。
子供の矯正治療に詳しい矯正歯科を選ぶことが大切です。低年齢から矯正治療をすれば、子供の歯並びだけでなく、骨格(お顔立ち)もきれいになり、さらには全身の健康につながるということがわかっていますので、当院では子供さんの治療に大変力を入れています。
特に受け口の治療は難しいため、より専門の医院で治療することが大切です。
受け口が自然に治ることはほとんどありません
受け口は放っておいて自然に改善されることはほとんどありません。
上の歯より下の歯が5〜6本出ている、噛み合わせが深い、両親や親せきなど近い親戚の方に受け口の方がいるなどの場合は、特に自然に治る確率の低い症例です。
大人になってからの受け口治療は外科手術が必要な場合もある上に、必ずしもキレイに治るとは限りませんので、低年齢からの早期治療をおすすめしています。
発音に影響が出ることもあります
受け口が原因でサ行やタ行などうまく発音しづらかったり、舌足らずな話し方になったり、食べ物を前歯で噛みにくいなど、さまざまな影響が出ることがあります。
また受け口である見た目がコンプレックスになり心理的な影響を与える可能性もあります。
反対咬合のままだと下あごが成長しやすくなってしまう
反対咬合のまま放っておくと下あごが成長しすぎてしまう可能性が高くなります。
受け口になる原因は、遺伝の場合と、成長過程での癖などがあります。
頬杖をつく、同じ方の歯ばかりで物を噛む癖がある、
赤ちゃんの時の寝かせ方等も原因の一つとなります。
受け口の種類は2種類あります。
受け口になる原因の大きな一つに、「上あごが小さいために、下あごが成長し過ぎてしまった」ということがよくあります。そしてその為、前歯のかみ合わせが逆になると、さらに上あごの成長を抑制し、下あごが前に成長してしまいます。
骨格性の反対咬合には3種類あります。
1. 上あごの成長が足りない場合/2. 下あごの成長が過剰な場合/3. 上あごの成長不足に、下あごの過剰な成長が伴う場合
なので、子どもさんの受け口の矯正治療は上あごの成長促進と下あごの成長抑制を行うことが大原則になります。遺伝が原因であってもその治療方針は同じです。
治療を始める時期ですが、受け口の原因が上記に説明したような、骨格が原因の場合は少しでも早く始めた方がいいです。
ただ、早くとは言っても、3〜5才からになります。3才未満ですと、治療自体に子供さんの協力が得られないことと、3才を過ぎてからからでも間に合うからです。
5才から8才までの、骨格性の反対咬合は、ほとんどの場合に上あごの成長不足があります。
そのため、この時期の治療はできるだけ早くに上あごの成長を促進させる治療を積極的に行い、上下のあごの調和を図ることが大事です。
上あごの成長促進は6才から8才が効果が出やすいです。上あごの成長は10才程度で終了するからです。
⇒具体的には、上あごを拡げる装置と、上あごを前に成長させる装置を使って治療します。
9才以降の骨格性の反対咬合は、上あごの成長が終わりに近づいていることに加え、下あごの成長がスパートを迎えることから、受け口の程度がどんどん大きくなります。この時期の治療は、上あごの成長促進に加えて、下あごの成長抑制も行います。
骨格に問題がなく、単に前歯の位置が逆になっていることがあります。
その場合は、6才から8才くらいの間に、逆になった前歯だけを治します。
この場合はリンガルアーチという装置を使います。
子供の矯正に対する
当院の思い
当院では低年齢でないとできない矯正を行っています。
そのメリットは、歯を抜かなくて済んだり、お顔の骨格自体が綺麗になったり、身体全身が健康になったりということがあります。そんなメリットを十分生かせて、大人の矯正よりも綺麗に治る子供の矯正をおすすめしています。
早期に矯正を始めますと、歯並びが悪くなる大元の原因から治すことができます。
歯並びの良さはもちろん、顔のフォルムが美しくなり、全身の健康も手に入れることができますので、子供の内に診断をお受け頂くことは、子供さんへの贈り物になると思います。
私どもは子供さんの矯正の勉強を一生懸命行っており、神戸中の子供さんを幸せにしたいと常に思っています。
トータルフィーで調整料などこれ以外の費用は一切かかりません
(※子ども矯正2期は選ぶ装置によって異なります。)
初診カウンセリングは 無料です。
初診料、レントゲン代(必要時のみ撮影)もいただいておりません。
プレオルソの費用は 160,000円(税抜)です。
※乳歯列期からT期治療へ移行する場合、T期治療費を8万円減額。
※混合歯列期からT期治療へ移行する場合、T期治療費を16万円減額。
この費用は決してマウスピースの装置だけの費用ではなく、装置をちゃんと使えてるかの管理や、あいうべ体操などのトレーニングの費用、そしてその効果のほども考えての歯科医師や歯科衛生士の管理も含めた費用です。
1期治療へ移行する前には特に必要な治療項目です。
また、装置が破損したり、交換した場合は追加の費用はかかりません。
1期治療の費用は 460,000円(税抜)です。
この治療法を行う場合は、この装置(上顎前方けん引装置)の単独の費用ではなく、装置をちゃんと使えてるかの管理や、確実に上顎を成長させる為の費用、そして歯並び自体も良くするための上アゴと下アゴの拡大など、骨格そのものを良い成長に導く効果のほども考えての歯科医師や歯科衛生士の管理も含めた費用です。
このトータルの治療法を1期治療と言います。
チンキャップの費用は 160,000円(税抜)です。
もし、チンキャップの治療が終わって、引き続きお口全体の矯正治療に移行する場合は、歯並びの矯正治療費から、8万円を差し引いた金額で、矯正治療を受けることができますので、金額的にも、治療内容的にも素晴らしい治療法です!
また、最初からチンキャップを含めたトータル治療が必要な場合の費用は1期治療の費用になります。
リンガルアーチの費用は 120,000円(税抜)です。
リンガルアーチが適応の治療の場合は、この装置だけで治療が完結することが多いです。
ご自分に合ったお支払いプランを選べます。
費用のお支払いにはクレジットカード払い、分割払いもご利用いただけます。お支払いの方法はご自分にあったプランをじっくりご相談のうえ、お選びいただけます。
子供の受け口治療に関するご質問・お悩みなど、どんな小さなことでも丁寧にお答えしますので、お気軽にご相談くださいね。
医療法人真摯会 総院長
医学博士
松本 正洋
三宮クローバー歯科クリニック(ミント神戸院) 院長
坂野 弘子
クローバー歯科クリニック神戸マルイ院 院長
今福 京(たかし)
西宮クローバー歯科・矯正歯科 院長
廣石 勝也