プレートは装置の中央にあるスクリュー(ねじ)を回して少しずつ力をかけてあごを拡大する取り外し式の装置です。お子さんのお気に入りの色や好きなシールを入れて自分だけのプレートを作ります。
装着時間は不正咬合の程度などで個人差がありますが1日12〜15時間程度が目安です。主にT期治療に使用します。
急速拡大装置とは、上アゴに装着することで上アゴ自体を大きくする矯正装置です。色んな形がありますが、上記のようなのが一般的に使われています。
急速拡大装置の原理ですが、まずそれは固定式の装置です。小臼歯と大臼歯にバンドというワッカを付けたりして、上アゴにまず固定します。
そして、装置の真ん中には大きなスクリューが付いており、そのネジを回していくことによって装置を拡げていきます。装置を拡げると、上アゴの真ん中には正中縫合といわれる骨の接合部があり、そこが開くというわけです。
ムーシールドはマウスピース型の器具でお口の中に入れて舌や口の周りの筋肉を整えます。3〜4才の反対咬合(受け口)の子どもの治療に使用します。就寝時に着用していただきます。
ヘッドギアは上あごが大きく成長しすぎている場合に上あごの成長を抑えたり、上の奥歯を後ろに引っ張って上下のあごのバランスをコントロールする装置です。
主に上顎前突の治療に使用します。
GMDは、6歳臼歯を後ろに送るための装置です。
普通、出っ歯の方とか、八重歯がきつい方、乱ぐい歯の方は小臼歯という歯を抜いて治療するのですが、このGMDを使えば、抜歯をする可能性が大幅に下がります。
▲GMDを取り付けた写真
▲6歳臼歯が後ろに移動した写真
【治療内容】6歳臼歯(4番)と6歳臼歯にバンドというわっかを付け、かつアゴのど真ん中にプレートのようなもの(オレンジの部分)を取り付けて、小臼歯とアゴを支えにして、6歳臼歯を後ろに送ります。
6歳臼歯が後ろに移動したら、このGMDという装置を外し、順番に5番、4番、3番という歯を後ろに移動させて行きます。かなり地道な治療法ですが、抜歯をさけることができるという大きなメリットがあります。
【費用】子ども矯正1期 46万円
【リスク】矯正器具を入れるので、装置に慣れるのに1週間位程度かかります。また少し痛みを感じる場合があります。
まとめますと、
ペンデュラムとは、上あごの6歳臼歯を後ろに送る装置のことです。
この装置により、6歳臼歯はかなり後ろに下がりますので抜歯による矯正治療をさけることができます。
本来なら、出っ歯の方や八重歯の重なりがきつい方は小臼歯という歯を抜いて、そこにできたスペースを利用して矯正しますが、ペンデュラムを使用することで抜歯をしなくて済む可能性が大幅に上がりました。
▲最後の写真では6歳臼歯が十分後ろに移動しています。
【治療内容】ペンデュラムを使った症例です。ペンデュラムを使用することで6歳臼歯をかなり後ろに下げることができるため、抜歯をせずに歯を並べるスペースを作ることができました。
【費用】子ども矯正1期 46万円
【リスク】矯正器具を入れるので、装置に慣れるのに1週間位程度かかります。また少し痛みを感じる場合があります。
装置自体は表からは見えないため見た目は気にする必要がありません。原理的には、上アゴにプレートのような物を付け、また小臼歯にはワイヤーを付けておき、それらを固定源として6歳臼歯を奥へと移動させます。